Q. AETに入社したきっかけを教えてください。
大学院では加速器を用いた素粒子実験に取り組み、その中で宇宙の成り立ちと起源に魅了されてきました。しかし、閉鎖的な研究環境で精神的に追い詰められる日々をこの先も続けていくことに疑問を感じ、企業で新たな挑戦をしたいと思うようになりました。
そんな中で出会ったのがAETです。AETやCSTの技術には加速器との関わりがあり、自分の専門性を活かしながら、まったく新しいフィールドで仕事ができると感じました。さらに、社内には健康意識の高い社員が多く、心身ともに健やかに働ける環境があることも大きな魅力でした。この会社でなら自分の目指す働き方ができると確信し、入社を決めました。
Q. 仕事の中で特にやりがいを感じる瞬間は?
私が仕事にやりがいを感じるのは、多様なお客様と一緒に解析に取り組む中で、自分の知らなかった世界に触れられる瞬間です。
主にシミュレーションによる電磁場解析を担当していますが、物理学の中でも「理学」と「工学」ではアプローチや視点が大きく異なります。CSTを使用される多くのお客様は工学系のご出身で、その考え方に触れるたび、自分の知識の限界を実感する一方、新しい視点を得る貴重な機会にもなっています。
お客様の課題に寄り添い、理解を深めながら一緒に解決していく中で、自分自身の成長も実感できる――この体験こそが、私にとっての大きなやりがいです。
Q.ワークライフバランスや働きやすさについてどう感じていますか?
AETで働いて感じるのは、「仕事に偏りすぎず、バランスを大切にする人が多い」ということです。もちろん仕事に対する情熱は大切ですが、それがすべてではないという価値観が社内に根付いており、プライベートも大切にしながら働く姿勢が自然と尊重されています。
技術部門でも、繁忙期を除けば定時で帰る人が多く、残業しないことに対する後ろめたさはありません。「遅くまで働くことが美徳」というような無言のプレッシャーがない点は、非常に働きやすいと感じています。
私自身も、早く仕事を終えた日は趣味の水泳に出かけるなど、自分の時間を充実させながら働くことができています。
Q.今後のキャリアビジョンや挑戦したいことは?
将来的には、荷電粒子やそれに伴う電磁場解析において、より汎用性の高いソリューションを提案できるようになりたいと考えています。
CSTの荷電粒子解析は使いやすく、電磁場や熱解析との連携にも優れていますが、加速器や放射線を扱う現場では、CSTの適用範囲外の解析が必要となるケースも見られます。 そうしたニーズに対応するためには、ひとつのツールにとどまらず、幅広い知見を持って現場に寄り添える視点が重要だと感じています。
これまで培ってきた物理の知識や経験を活かしながら、柔軟な発想力と広い視野で、お客様の課題に応えられるエンジニアを目指していきたいです。
Q.AETに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いします。
AETでは、同じ「電磁場解析」という分野でも、それぞれのエンジニアが自身のバックグラウンドを活かし、個性あふれるアプローチで仕事をしています。
同時に、AIを活用した解析など新しい技術にも積極的に挑戦しており、自主性を大切にした自由な雰囲気が魅力です。
専門知識は業務の中で少しずつ身につけていけるため、最初からすべてを知っている必要はありません。
これまでの経験を土台にしながら、自分なりの挑戦をのびのびと続けられる――そんな環境を求めている方にとって、AETはきっとやりがいのある場所になると思います。